予防のシーズンです
2016.05.23
最近暑くなってまいりました。フィラリアの予防の季節です。
そろそろ蚊も出てきて刺されることもあるのでないでしょうか?
この薬、今刺されて体内に入った虫を6月の頭に飲ませることで駆除します。
つまり、、
予防薬とは言いますが、実は駆虫薬であり、そのため、
投薬は一カ月遅れで行うことになります。
飲ませて一カ月有効のノミの薬などと異なり、
遅れて飲ませて駆除します。
そのため最終が12月頭というのは10月末位に刺されたとき
侵入した虫をその後、殺すために、寒くなっても蚊がいなくても飲まさないといけません。
また飲ます前に行うフィラリア検査ですが、当院では必ず行います。
なぜなら、12月まで飲んでいても不都合で体内に駆除しきれない虫が残っていることがあり、
翌年知らずに飲ませると、薬の副作用で犬が突然死することがあります。
普段の診療でも、”最後飲まし忘れた、一つ余ってる”という話を聞くことがありますが、
その場合、感染の可能性もありますし、これは大変稀ですがいざ6月に飲ませようとすると
その時点で検査陽性になることもあり得ます。
毎年飲んでても起こりうる話なので注意してください。
当院でも毎年少ないですが感染例が出ています。多くは飲まし忘れや、飼い主さんが飲ませたつもりで
入ってなかった(吐き出してた、丸呑みしててそのまま便に出ていた、などいう事象が考えられます)。
検査は少量の血液の採取で短時間でわかる簡単なものです、検査しないことで不幸な事が起らぬよう、
お願いいたします。
尚、当院では、インターネットや検査なしで薬の処方を受けた方の検査はお断りしております。